作業療法士toshiの就労支援

作業療法士であるtoshiが就労支援についての情報を定期的に発信します。

両立支援コーディネーターに求められる基本的な能力と知識(コミュニケーションスキル) 

こんにちは、作業療法士のtoshiです。


本日は、
「両立支援コーディネーターに求められる基本的な能力と知識(コミュニケーションスキル)」についてまとめてみます。
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1,なぜコミュニケーションスキルが必要か?
2,留意点は?
3,まとめ

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1,なぜコミュニケーションスキルが必要か?

両立支援コーディネーターに求められる基本的な能力と知識としてコミュニケーションは支援の基本だからです。

なぜなら

人と関わる力がなければ、より良い支援を行うことが難しいからです。
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2,留意点は?

1,マナーを守る。
→対等な目線を意識する。

支援する、支援される側という意識が生まれやすいが、目の前にいる人は「助けの必要なかわいそうな人ではなく対等な目線を意識する」必要があります。

友人関係を築くのではなくコーディネーターするに当たっての信頼関係を築くためのコミュニケーションなので、一定の距離を保ち、礼儀を守り、敬意を持って接する。清潔感のある身だしなみにも心掛けるようにしましょう。


2、面接の構造化
→面接に枠組みを設ける。

両立支援の目的(何を目指し、両立支援を行うのか等)と1回の面談ごとの目標(何を話題にするのか等)の2つの視点を持って面接に臨むことで、面接を有効に行うことができると考えられます。


例)
・目的の明確化:「この面談は治療と仕事を両立するために…」と伝えることで問題以外に深入りすることを防ぐ。

・役割の明確化:両立支援コーディネーターとしてどのような支援を行えるか等を説明することで、支援対象者に過度な期待をさせたり、支援者側が深追いしたりするのを防ぐ。

・面接場所:プライバシーが守られる場を用意し、支援対象者が安心して話せる場を提供する。

・時間の明確化:「今日は30分程度お時間をいただきたいと思っています」と時間の目安を伝える。

・場の設定:座る位置によって、扱う話題や面接の雰囲気が変化する。

座る位置
①対面型‐視線が合いきちんとした話。
②90度型‐悩み事等も話しやすい。
③平行型‐打ち解けた砕けた会話。

3,コミュニケーションのABC
→「A」Ask;質問
 「B」Be with the patient;ラポール形成
 「C」Clinical Questions;臨床的な質問
   
  Ask質問
 「どうしましたか?‐開かれた質問」
  応答;情報提供
   ↓
  Be with the patientラポール形成
  「~なんですね。‐共感的な言いきり」
  応答;そうなんです 
  ↓
  Clinical Questions臨床的な質問
  「~なのでしょうか?~しましょうか?」
  応答;具体的なアイディアが出てくる

4,非言語コミュニケーションに気を配る
→言語外の情報に気を配る。

ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)は表情や声の大きさ、抑揚、視線、ジェスチャー、身だしなみ等の言語外の情報すべてを指します。このノンバーバルコミュニケーションにも気を付ける必要があります。


5,疾病受容への心理的変化
→クライエントの心理的なプロセスにも配慮する。

病名告知を受けた時点から、様々な心理プロセスを辿ります。

第1段階:病名告知による衝撃、ショック
現実を受け止められず、パニックや不安、無気力状態に陥る。

第2段階:防衛的対抗(否認・逃避)
現実を否定することで、心の安定を図ろうとする。

第3段階:承認
現実に直面していくことで、新たな衝撃を受ける。次第に現実と自己に向き合い始める。

第4段階:適応
徐々に今できることに目を向けることができるようになり、現実に対処し始めたり、将来への計画性を持てることになったりする。

支援にあたっては以上のプロセスを理解しておくことは、支援対象者のアセスメントに役立ちます。


6,面接の振り返り
→面接を振り返る。

面接を行っていく中で、うまくいかないと感じる時があるかもしれません。面接がうまくいかない時には、一旦自分自身を振り返る必要があります。面接には面接者の体調をはじめ様々な要因が関連していきます。また、共感を示す態度や言葉を返していたか、振り返ってみる必要があります。
また、自分自身だけでなく対象者側に要因がある場合もあります。一人で抱えず同僚や上司にアドバイスを求めるのも大切となります。
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3,まとめ

本日は、
「両立支援コーディネーターに求められる基本的な能力と知識(コミュニケーションスキル)」についてまとめてみました。


両立支援コーディネーターに求められる基本的な能力と知識としてコミュニケーションは支援の基本だからです。

なぜなら

人と関わる力がなければ、より良い支援を行うことが難しいからです。


その人がその人らしく、よりよく生活していけるように、
最適なサポートができるように学び続けます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
参考にしていただければ幸いです。



≪参考文献≫
独立行政法人 労働者健康安全機構 
 治療と仕事の両立支援コーディネーターマニュアル
労働者健康安全機構「治療と就労の両立支援マニュアル」

≪参考資料≫
独立行政法人 労働者健康安全機構 基礎研修資料
独立行政法人 労働者健康安全機構 (JOHAS)
独立行政法人 労働者健康安全機構 労災疾病等医学研究普及サイト